『ヘンデル《メサイア》研究』に樋口隆一さんから推薦の辞をいただきました

10/15刊行予定の中内幸雄さんの『ヘンデル《メサイア》研究』に、音楽学者・指揮者で明治学院大学教授の樋口隆一さんから推薦コメントをいただきました。感謝の気持ちを込めて、ここに全文を掲載させていただきます。

著者の中内幸雄氏はヘンデルの《メサイア》を40回以上指揮し、その魅力に取り憑かれて半生かけて研究を進めてきた。ジェネンズの台本とその背後にある聖書の章句への深い考察はもとより、名曲を名曲たらしめている音楽的モティーフ(動機)の網の目の精緻な解析、オペラ作曲家ヘンデルならではの大胆な和声の秘密の解明、そしてそれらの総合に依拠する演奏への提言は、この名曲に取り組もうとする演奏家にとって最良の手引きであり、すべての音楽愛好家に《メサイア》の魅力の秘密を教えてくれるものである。

[木村]