『ショパン』の「今年の音楽書」に『線量計と機関銃』『ファジル・サイ』がランクイン

片山杜秀の本5 線量計と機関銃

『ショパン』12月号の特集は「2012年を振り返る」。そのなかの「音楽書籍ベスト5」で、編集者・ジャーナリストの岩野裕一さんが『線量計と機関銃』を、原口啓太編集長が『ファジル・サイ』を、それぞれ5冊のなかに選んでくださいました。
岩野裕一さん>『線量計と機関銃』

原発事故から政治のありようまで、縦横に飛び交う視野の広さと話芸の巧みさ、音楽評論を超えた社会に対する鋭い切り込みは、さすが吉田[秀和]が生前に後継者と目しただけのことはある。

原口啓太編集長>『ファジル・サイ』

日本人と同じく、クラシック音楽発祥でない場所で生まれた人間が、世界的なピアニストとなっていく姿がたいへん興味深い。

ちなみにそれぞれの1位は、岩野さんが吉田秀和『言葉のフーガ 自由に、精緻に』(四明書院)、原口さんが『ショパン全書簡 1816-1831年 ポーランド時代』(岩波書店)でした。

[木村]