音楽の地殻変動をとらえた名著『ex-music』ニュー・ヴァージョン、2冊同時発売!
演劇、文学、映画、音楽とジャンルを横断して精力的な批評活動を続けている佐々木敦が、ポストロック・テクノミュージック・電子音楽のミュージシャンたちを論じた名著『ex-music』が12年振りに復活! 新たな論考を加えて、「〈L〉ポスト・ロックの系譜」「〈R〉テクノロジーと音楽」の2冊に新編集、ハンディなサイズに収めてお求めやすくなりました。
〈L〉で取りあげているおもなアーティストとテーマ
ルー・リード/EP-4/フリクション/ジョン・フェイヒィ/ジム・オルーク/トータス/ジョン・ゾーン/フランク・ザッパ/ローレン・マザケイン・コナーズ/ドローン・ミュージック/ディス・ヒート/カート・コベインほか….
※本書は『ex-music』(2002年、河出書房新社刊)の新編集版です。
プロフィール
佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。
文学、演劇、映像、音楽など多岐にわたる分野で批評活動を行う。
主な著書に『「4分33秒」論』(Pヴァイン)、『シチュエーションズ』(文藝春秋)、『批評時空間』(新潮社)、『ニッポンの思想』(講談社現代新書)、『「批評」とは何か?』『小説家の饒舌』(メディア総合研究所)、『テクノイズ・マテリアリズム』『即興の解体/懐胎』『(H)EAR』(青土社)などがある。
CONTENTS
はじめに
01 無限大の幻覚から等身大の現実へ──ルー・リード『メタル・マシーン・ミュージック』を聴き直す
02 EP-4──いつまでも来るべき音楽
03 FRICTIONAL FRACTION / FRACTIONAL FRICTION──軋轢の自同律
04 ジョン・フェイヒイ──エニグマティック・ギター
05 ジム・オルーク──「音盤狂」としての音楽家
06 トータス──亀は誰もよりも速く歩む
07 「他者」としての音~ジョン・ゾーン──「闘争=逃走」としての音楽
08 フランク・ザッパの「4分33秒」
09 ハーフ・ジャパニーズと「はじまりの音楽」
10 キャロライナー──「悪趣味音楽」の解体
11 インダストリアル・ノイズシャンとしてのデヴィッド・リンチ
12 ローレン・マザケイン・コナーズ【1】──ギター・アイソレーショニスト
13 ローレン・マザケイン・コナーズ【2】──『ホフマン・エステイツ』
14 リチャード・ヤングスを紹介する
15 ディス・ヒート──早すぎた「音響派」
16 ドローン・ミュージック
17 「10代の魂」とは何か?──カート・コバーンを「伝説」から救い出すために
アーティスト索引