大阪・いずみホールの機関誌『Jupiter』12月/1月号(Vol.149)にて潮博恵さんの『古都のオーケストラ、世界へ!』と岡田暁生さんとフィリップ・ストレンジさんの『すごいジャズには理由(ワケ)がある』が紹介されました。2枠しかない書評欄をアルテスが独占! ありがたいです。
『古都のオーケストラ〜』については、
民間ホールの立場から読むと「なんて資金が潤沢な」と羨むばかりなのだが、逆に「お金があればできるのか」とも自問。楽団運営は結局は人材だと痛感。地域文化への愛、新境地にも挑戦する実行力がこの楽団の独自性を際立たせている。
と、まさに業界人ならではの視点から読んでいただけて、うれしく思いました。こういうところから、理想のオーケストラ、理想のホールとはなにかという議論が生まれるといいですね。
『すごいジャズ〜』については、
……クラシック音楽との関係性(マイルス・デイヴィスの即興演奏はブラームスのよう!? ストラヴィンスキーにもジャズの要素が?)が興味を引きたて、詳しい音楽理論を知らなくても楽しめる。
と、岡田さんとフィリップさんがタッグを組んだことの意味をしっかり掬いあげてくださいました。
[木村]