ものんくる『飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち』(エアプレーン・レーベル)
ヴォーカリスト吉田沙良の圧倒的な歌唱力、ベーシストにしてバンマスをつとめる角田隆太の完成度の高いコンポーズ&アレンジ力、オーソドックスな7人編成のコンボが繰り出す精緻にしてパンチの効いたアンサンブル。それに加えて、「彼らを世に出さずして何をすればいいのか」と自らプロデュースを買って出た菊池成孔のソプラノ・サックス!──
ジャズ・フォーマットとして最高のクオリティを保ちながら、ジャンルを超えた唯一無二の世界を提示するオリジナリティ。これ以上望むものがなさそうな彼らですが、たぶん想像を超えた進化をこれからも続けていくのでしょう。その記念すべきデビュー・アルバムです。
2013年07月04日