ジョゼフ・カーマン+リチャード・タラスキン+ジャン=ジャック・ナティエほか(著)福中冬子(訳・解説)『ニュー・ミュージコロジー 音楽作品を「読む」批評理論』(慶應義塾大学出版会)

ジョゼフ・カーマン+リチャード・タラスキン+ジャン=ジャック・ナティエほか(著)福中冬子(訳・解説)『ニュー・ミュージコロジー 音楽作品を「読む」批評理論』(慶應義塾大学出版会)

1980年代以降、音楽学の一傾向、というよりは海外ではメインストリームのひとつとなった感のある「ニュー・ミュージコロジー」の主要論文をあつめたアンソロジー。訳者あとがきの記述をみると福中冬子さんが編集されたようですね。まさに「待望の」と冠するべき重要な文献だと思います。

[木村]

追記:細かいことですが、福中さんのなさったお仕事には「編集」も入っているはずなので、「訳・解説」でなく「編訳」でいいと思うし、巻頭の「はじめに」を誰が書いているのかがひとことも記されていないのも「?」です(内容からすると、おそらく福中さんが書かれているものと推察されます)。