林田直樹さんが『シューベルトの「冬の旅」』を絶賛!

音楽評論家の林田直樹さんが昨日(2/23)、インターネットラジオ「OTTAVA」のオール・シューベルト特集でイアン・ボストリッジ著『シューベルトの「冬の旅」』を何度も取り上げて、大絶賛してくださいました(再放送は2/26[日]17:00−20:00)。OTTAVAのホームページの「プレゼンターからのオススメ」コーナーでも、熱い筆致で書評を書いてくださっています。

番組に連動したプレゼンターからのオススメ|OTTAVA
※2/23の項をご覧ください。どんどん更新されていきますので、お早めに!

唖然とさせられるくらいに、縦横無尽な好奇心と探究心をもった、ひとりの演奏家による、稀有のシューベルト論。[略]読む者にはとてつもないワクワク感を与え、そしてシューベルトの一大金字塔であるこの歌曲集の象徴、背景、深層について無限の思索のきっかけを与えてくれます。

本書から伝わって来るのは、芸術というものが、理想化された真空空間のなかにしか存在しえないものなどではなく、むしろ外部の出来事や私たちの人生におけるさまざまな感情、あるいは歴史や政治やイデオロギーとのつながりを探究することによってこそ、はじめて理解できるのだという姿勢です。辞書のように分厚い本ですが、シューベルトの音楽を愛する人にとっては、その分厚さはうれしさにしかならないと思います。

とくに最後の一文がうれしいですね。ビビッと来た人は、ぜひ書店でじっさいに本を手にとってみてください。

そんな林田さんの著書『ルネ・マルタン プロデュースの極意』もあわせてどうぞ![G]