朴訥なまでに現実を受け止め、「希望」を歌う|『レコード芸術』に『A.E. あるいは希望をうたうこと』の書評掲載

『レコード芸術』11月号に新実徳英著『A.E. あるいは希望をうたうこと』の書評が掲載されました。評者は音楽エッセイストの鈴木敦史さん。

 そこには、朴訥なまでに現実をしっかりと受け止め、そこから未来を考えていかなければという確固とした眼差しがある。私たちが混乱のなかで、見失いそうになっている「希望」が率直に歌われる。

「A.E.(=After the Earthquake)」という重いタイトルを付けながら、新実さんの音楽や文章の根幹にある「人間賛歌」的な明るさを「希望」という言葉にこめた編集意図を、しっかりと汲み取ってくださって、うれしいかぎりです。

[木村]