『ラティーナ』誌に『ニッポンのマツリズム』書評掲載!

『ラティーナ』9月号にも『ニッポンのマツリズム』が紹介されました。書評して下さったのは、『創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史』の著書もある音楽学者の輪島裕介さん。

圧巻は、東京・高円寺阿波踊りを起点に、徳島を経て、さらには奄美にまで至る過程だ。

としつつ、「起源の探求それ自体よりも、伝播と変容の軌跡のダイナミズムを重視する視点は現代的だ」と指摘。また、著者の欧米ポピュラー音楽経験に基づく比喩表現の危うさと同時に、その著者の立場が現代の祭りの「現場」で音楽を担う人々と共有されていること、そしてそれが「『民俗的』な祝祭の現代性を考える上で重要な示唆を与え」ていることも鋭く分析、といった輪島さんならではの評には、「そうか、この本はそういう本だったのか!」とこちらが教えられるような思いです。どうもありがとうございました!