中山千夏さんが『泣くのはいやだ、笑っちゃおう』をご紹介くださいました(感無量)

まもなく発売する『泣くのはいやだ、笑っちゃおう 「ひょうたん島」航海記』を、一足早くお読みくださった中山千夏さんが、『週刊金曜日』と『伊豆新聞』で本をご紹介くださいました。いやもう嬉しいのなんの。千夏さんは言うまでもなく、『ひょうたん島』で「博士」の声を演じた方。『ひょうたん島』はもとより、70年代に出版された著書『からだノート』にも多大な影響を受けたファンの一人として、これほど幸せなことはありません。どちらも全文を引きたいぐらいですが、そうもいかないのでかいつまんで。

まずこの本を『ひょうたん島』の「正史」に認定してくださってます。
「この12月15日、ついに〈ひょうたん島〉の「正史」が出版されます!」
「ひょうたん島の比較的正確な歴史の語り手として、武井以上の適任者はいない」
「番組の創出過程、主だった制作功労者などが、私の記憶や推量とぴったり合う」
「突出した権威に寄らず、なるべく多くの関係者の証言を知ることが、正史を知ることになるわけで、その意味で重要な関係者の証言が世に出たことは、めでたい」

そして、著者・武井博さんのお人柄がにじみ出ている文章への賛辞が続きます。
「素晴らしいのは少しもしかつめらしくないこと⋯盛りだくさんなのに、長大ではない。コラム入りの編集が軽快で、数時間もあれば楽しく読めてしまう」
「少しは裏を知る私が読んでも、やや深刻な事実まで、ずばりずばりと書いてある。それなのに、文面に漂うのは島と関係者に対する、深い慈愛のみ。だから快く楽しく読める」
「はっきり『ひさし島』を否定する経緯を綴り」ながら「武井の筆は井上ひさしという天才への慈愛に満ちていて快い」

と、編集担当として天に昇りたくなるぐらいの嬉しい評が! それもこれもひとえに武井さんの「昔も今も権力とはほど遠い人柄」のおかげです。

担当ディレクターだった武井さんが、「博士」の声役にはぜひ中山千夏さんにと、当時子役として売れっ子だった千夏さんのお母さんを口説き落としたいきさつは本書に詳しいですが、それがその後の千夏さんの生き方に多大な影響を与えたことは、昨年の著書『芸能人の帽子』(講談社)にも子細に書かれていますので、ご興味のある方には一読をお勧めします。

というわけで、発売前からメディアに登場するという異例のこととなったこの『泣くのはいやだ、笑っちゃおう 「ひょうたん島」航海記』、リアルタイム世代もリメイク世代も「ひょうたん島」に愛着のある方は感涙必至! 店頭に並ぶまでいましばらくお待ちください。