『週刊朝日』に『リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ』の書評掲載

『週刊朝日』5/27号に『リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ』の書評が掲載されました。評者は文芸評論家の陣野俊史さん。

言葉を書く。だがその言葉に含まれている過誤に敏感に反応する。言葉をさらに連ねる。だが間違う。そうやって「自伝」が積み上げられていく。こんな自伝、読んだことない。そして、クラシック音楽にも現代音楽にもまるで詳しくない一読者として類推すれば、素材を吟味し、一定のリズムで加工したり編集したりする技芸は、彼の音楽への態度に通底しているのではないか。

このいっぷう変わった「自伝」から、陣野さんはこんなふうにフェラーリの芸術の本質を読み解くのかと、思わず唸ってしまいました。

[木村]